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更年期と体重増加・代謝低下の関係
更年期に入ると、女性ホルモンの分泌が減少し、心身にさまざまな変化が現れます。その中でも多くの方が悩むのが「体重増加」と「代謝の低下」です。若い頃と同じ生活をしていても、脂肪がつきやすくなったり、以前より体重が落ちにくくなったりするのは、ホルモンバランスの変化や筋肉量の減少が大きく関わっています。
特に、基礎代謝の低下は体重増加の大きな原因の一つです。基礎代謝とは、安静にしていても消費されるエネルギーのことで、加齢とともに自然に減少していきます。筋肉量の低下も相まって、エネルギー消費が減り、余分なカロリーが脂肪として蓄積しやすくなるのです。
こうした体の変化を放置してしまうと、肥満だけでなく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクも高まります。そこで重要なのが、日常生活に「無理のない運動」を取り入れることです。激しい運動でなくても、継続しやすく代謝を上げる工夫を行うことで、更年期特有の体調変化を和らげることができます。
代謝を上げる運動の基本
更年期世代におすすめの運動は、激しいトレーニングよりも「継続できる軽めの運動」です。無理をして筋肉や関節を痛めてしまうと、かえって運動が習慣化できなくなってしまいます。以下のようなポイントを意識するとよいでしょう。
- 有酸素運動を取り入れる:ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなど、息が上がりすぎない程度の運動が効果的です。
- 筋力トレーニングを組み合わせる:自重を使ったスクワットや腕立て伏せ、軽いダンベルを使った筋トレで筋肉量を維持・増加させましょう。
- 柔軟性を高める:ストレッチやヨガなどで体をほぐすことで、血流改善や自律神経の安定にもつながります。
これらの運動を組み合わせて行うことで、基礎代謝がアップし、体重増加を防ぎやすくなります。
ウォーキングのすすめ
最も手軽で続けやすい運動としておすすめなのがウォーキングです。特別な器具や場所を必要とせず、日常生活に取り入れやすいのが魅力です。ポイントは以下の通りです。
- 1日20〜30分を目安に歩く
- 背筋を伸ばし、腕をしっかり振って歩く
- 呼吸を意識しながらリズミカルに歩く
通勤や買い物の際に「一駅分歩く」「エスカレーターではなく階段を使う」などの工夫をするだけでも、消費カロリーを増やすことができます。継続することで脂肪燃焼が促進され、むくみや便秘の改善にも効果が期待できます。
筋力トレーニングで代謝を底上げ
更年期に入ると筋肉量が減少しやすくなり、それに伴って基礎代謝も低下していきます。特に下半身の筋肉は体の中でも大きな割合を占めており、ここを鍛えることが代謝アップのカギとなります。筋肉をつけることで、安静時のエネルギー消費が増え、脂肪が燃えやすい体質へと変わっていきます。
とはいえ、更年期世代が急にハードな筋トレを始めるのは体への負担が大きいため、まずは自宅でできる簡単な運動からスタートしましょう。
- スクワット:椅子に腰をかけるようにお尻を下げ、ゆっくり立ち上がる動きを繰り返します。太ももやお尻の大きな筋肉を鍛えられる効果的な運動です。
- かかと上げ:立ったままかかとをゆっくり上げ下げする運動で、ふくらはぎの筋肉を刺激し、血流改善やむくみ解消にもつながります。
- 腕立て伏せ:床に手をつくのが難しい場合は、壁を使って行う「壁腕立て伏せ」がおすすめです。腕や胸の筋肉を鍛えることができます。
これらの運動を週に2〜3回、10回×2セット程度から始めてみましょう。継続して行うことで、筋力が徐々にアップし、基礎代謝も改善していきます。
ヨガやストレッチで心身を整える
更年期には自律神経の乱れやストレスの影響で、睡眠の質が低下したり、体がこわばったりすることもあります。そんなときに役立つのがヨガやストレッチです。体をほぐしながら呼吸を整えることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。
特におすすめのポーズは次の通りです。
- キャット&カウポーズ:四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりする動き。背骨を柔らかくし、血流改善に効果的です。
- 前屈ストレッチ:足を伸ばして座り、上体を前に倒す動作。腰や太もも裏の筋肉を伸ばし、リラックスを促します。
- 深呼吸を組み合わせる:ゆっくりと鼻から吸って口から吐く呼吸を意識することで、自律神経を整えられます。
朝起きたときや寝る前に数分取り入れるだけでも、心と体の調子を整える助けとなります。
日常生活でできる運動習慣
運動というと「時間を作って特別に行うもの」と考えがちですが、日常生活の中でも工夫次第で体を動かす機会を増やせます。例えば次のような習慣は、無理なく続けやすい方法です。
- 買い物ではあえて遠回りして歩く
- エレベーターより階段を使う
- テレビを見ながらストレッチや足踏みをする
- 家事をしながら姿勢を意識して筋肉を使う
このように「ながら運動」を取り入れることで、気づかないうちにカロリー消費を増やし、代謝を落とさない生活を習慣化できます。
有酸素運動で脂肪燃焼をサポート
筋力トレーニングで基礎代謝を底上げしつつ、有酸素運動を組み合わせることで脂肪燃焼効果を高めることができます。有酸素運動とは、酸素を取り込みながら長時間続けられる運動のことを指します。代表的なものとして、ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳などがあります。
特に更年期世代にはウォーキングがおすすめです。無理なく続けられ、関節への負担も少ないため、運動習慣を身につけやすいのが特徴です。1日20〜30分、少し早歩きを心がけることで心肺機能も強化され、血流改善やストレス解消にもつながります。
また、音楽やお気に入りのポッドキャストを聴きながら歩くと楽しさが増し、長続きしやすくなります。
食事と運動のバランスがカギ
体重管理や代謝改善には、運動だけでなく食事の見直しも欠かせません。運動で筋肉をつけても、栄養が不足していると効果が出にくいため、食事と運動をバランスよく組み合わせることが大切です。
- たんぱく質:筋肉の材料となるため、鶏肉・魚・豆腐・卵などを毎食取り入れる。
- 食物繊維:腸内環境を整え、代謝にも関係するため、野菜や海藻・きのこ類を意識的に摂取する。
- 水分補給:血流を促し、代謝をサポート。1日1.5リットルを目安にこまめに飲む。
食事と運動をセットで考えることで、効率よく体の調子を整えることができます。
更年期世代に無理のない運動を続けるために
「毎日ジムに行かなければ」「激しい運動をしなければ」と考えると、かえってストレスや挫折につながります。大切なのは、自分の体調に合わせて無理なく続けられる方法を見つけることです。
例えば、体調がすぐれない日は軽いストレッチだけにする、ウォーキングを15分だけにするなど、調整しながら習慣を継続することが重要です。少しずつでも続けていくことで、基礎代謝が改善し、体重増加や疲れやすさの予防につながります。
まとめ
更年期に起こりやすい体重増加や代謝低下は、ホルモンバランスの変化による自然な現象ですが、運動習慣を取り入れることで大きく改善することができます。筋力トレーニングで基礎代謝を底上げし、有酸素運動で脂肪燃焼を促し、ヨガやストレッチで心身のバランスを整える。さらに、日常生活に小さな運動を取り入れることで、無理なく継続可能な習慣が身につきます。
食事とのバランスも意識しながら、自分のペースで続けていくことが、更年期を健やかに過ごすための大きなポイントです。小さな一歩から始めて、体も心も軽やかに、更年期を前向きに乗り越えていきましょう。
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